ダイドードリンコ外伝
【セミ・ヒットマン】
対象者の延髄に確実な一撃を加える事に定評のある暗殺セミ。『延髄斬』『バルログ』『猫のエサ』など、様々な異名を持つ。
対象が油断した一瞬の隙を突いて、上空からフライングバルセロナアタック体当たりを仕掛けてくる。
そのあまりの正確さゆえに、延髄部分さえ何らかの手段でガードしていれば全く脅威にならない。
というかそもそも、セミの体当たりくらいでは人間はビクともしない。
また、一週間以内に任務を遂行できなかった場合、自分ルールによって自爆し、一切の証拠を残さない。
ダイドードリンコ第四回
【0から1は生まれない】
それは全く持って当然の事である。
何かを作り出そうとするなら、その為の代償が必要だ。
食事を作りたいなら食材が要る。当然の事だ。何も無い『ゼロ』から食事は出てこない。
1が2や3になる事はある。2や3から1を作る事もある。だがどう足掻いても0から1は生み出せない。絶対に。
だとしたら、この世界の原点は何処にあるのだろう?
話が飛ぶが、例えばこの宇宙はビッグバンという大爆発によってどうのこうの、という話がある。
地球の誕生は、いくつもの惑星が衝突しあってひとつの塊になって出来た、だのと。
それらの論点は常に1⇒1である。ビッグバン⇒惑星衝突⇒地球。という一方通行。
ではビッグバンの前には何があった?
その前に何かあったとして、更に前には?
似たような話に、鶏が先か卵が先か、というのがある。
鶏は卵から生まれて、卵は鶏が生み出すものだが、そもそもの原点として『鶏』と『卵』のどちらが先に存在したのか。
そんなものの明確な線引きは不可能だし、どちらが先かなんて決定できない。
0から1は生まれない。
だがそれでは行き着かないのである。何処にも行き着かない。1の前に1があってその前に1があり、その前にも1がある。
それは無限ループであり、延々と続く何らかの存在だ。
だが、どうしてか俺は思ってしまう。
「どこかに0があるんじゃないだろうか?」と。
終着点があるんじゃないだろうか、と。それはこの俺の稚拙な脳では絶対に見つけられないし、そもそも人間というスペックで発見できる事でも無いと予想できる。
けれど何かがありそうなのだ。漠然と、そう思える。
「神様」とでも形容しようか、0という終着点。無限なんてあり得ない、と。
ダイドードリンコ第三回
【俺とお前とハードボイルドレゾナンスクエイク】
既視感というものを知っているだろうか?読み方はデジャヴ。
ああ、何か前にもこんな事あったな……と感じる時の事である。
俺はこれに、やたらと出会う。しかもその発動条件(?)がやたら細かくて、友達が俺が落とした消しゴムを拾ってくれた時とか、会話の途中に「ある言葉」と同時に姿勢を変えた時とか、そういうえらく細かい条件が時折ピターーンと当てはまって、『あーきたきた。何か前みたわぁこれ』と感じるのである。
で、その内5割くらいは
その数日前の夢に出てきてる状況なんだよね。
正夢、と言えばそうなのかもしれないが、しかしそれにしては微妙すぎる。正夢って言うのはもっと、長いスパンのディティールを夢見る事だと思うのだが。俺のコレは本当に一瞬の出来事で、それ以外の夢の部分ってのは大抵スッポーンと抜け落ちている。
これが何を意味しているのかは、良くわからない。つうか全く意味が無い。
正夢と聞くと、何かの警告みたいな連想をするのだが、別にそういう事でもないし。内容は凄くどうでもいいものだし。そもそも既視感を感じるのはその瞬間が実際に来てからだから意味無いしね。
一体これは何なのか。
そんな俺の素朴な疑問に答えられる人マッテマス。